意外と面白い!隠れた魅力が一杯あるのが2軍の試合

プロ野球はセリーグ、パリーグの2つのリーグがあり、それぞれ6球団ずつの計12球団があります。テレビ中継などで一般的によく見られるのは、そんな12球団の中でもそれぞれのチームで1軍に登録されているメンバーです。1軍に登録できる選手は28人までと規定されています。

では残りの選手たちはどこにいるのかといえば、それぞれのチームの2軍に在籍し、1軍昇格を目指すために練習したり、故障が理由で2軍に降格した場合は故障箇所の治療やリハビリを行ったりします。

実は2軍も試合が行われています。東日本に本拠地を置く球団の2軍チームが戦うイースタン・リーグと、西日本に本拠地を置く球団の2軍チームが戦うウエスタン・リーグです。2軍に在籍している選手たちは、このそれぞれのリーグで実戦経験を積み、1軍昇格を目指して頑張っています。

ところで、こういった2軍の試合は1軍の本拠地ではなく、それぞれの球団が所有している練習用のグラウンドや地方の比較的規模の小さいスタジアムを利用して試合を行っています。それゆえ、1軍の試合とはまったく異なる雰囲気です。例えば、1軍の試合は鳴り物の応援も賑やかで、多くの方が観戦されますが、2軍の試合は鳴り物がない場合も多々あり、観客も数百人程度…という場合もあります。それゆえ選手の掛け声なども聞くことができるため、ゆったりと臨場感たっぷりの試合を観戦できます。

また、1軍の公式戦に出場している選手たちに比べると、2軍の試合は選手との距離も非常に近いため、サインをもらえたり、一緒に写真撮影したりと、アットホームな雰囲気もあります。サインや写真はあくまでも選手の様子を伺い、迷惑にならないようにすることが大切ですが、それだけ身近にプロ野球選手を感じることができるのです。また、球団の主力選手が調整のために2軍にいることもあるので、スター選手を身近に見るチャンスもあります。プロ野球は2軍といえども魅力がいっぱいなのです。