キャンプ地に足を運んで、プロ野球の魅力を体感

プロ野球では毎年2月1日になると、暖かい地方を中心に春季キャンプを行い、徹底的に練習し鍛え上げられます。秋にもキャンプを行いますが、全球団が一斉にキャンプをスタートさせるこの日は春先の風物詩とも言えるでしょう。

そんな春のプロ野球のキャンプは、前述のとおり、まだ冬の寒さが厳しい2月からスタートします。寒いと身体の動きが悪くなり、故障にもつながってしまうので温暖な気候の地域で行われます。かつては海外でキャンプを張るチームもありましたが、近年はすべて国内…とりわけ1軍メンバーが主体のキャンプは宮崎県や沖縄県が中心となっています。例えば千葉ロッテマリーンズは石垣島、オリックスバファローズは宮古島、東北楽天ゴールデンイーグルスは久米島のように、沖縄県でも離島でキャンプを行うチームもあります。

そんな春のキャンプもまたプロ野球の魅力が凝縮されています。シーズンの開幕に向けて身体を鍛え、また野球選手としての能力を高めようと猛練習を積み重ねます。それは選手個々のレベルアップを図ることで、それがチーム力を高め、最終的にはリーグ優勝や日本シリーズ制覇へとつながっていくのです。そんな目標に向かって練習に励む選手たちを、実際のキャンプ地で見学することもできます。長いシーズンを戦いぬくためにどんな練習をしているか、チームとしてどんな戦力があるか、若い選手は成長しているか…などをチェックすることもできます。

また、プロ野球の公式戦では、特に1軍クラスの選手となると、雲の上の存在のように感じることが多々あります。しかし、キャンプは1軍クラスの選手でも非常に近い距離で見ることができ、練習の合間にサインや握手に応えてくれる場合もあります。このように普段の公式戦ではなかなか見ることが出来ない選手の素顔も垣間見えるのもプロ野球のキャンプの醍醐味なのです。